今日、1月7日、民主党の代表選挙が告示になり、長妻昭候補、岡田克也候補、細野豪志候補の3名が立候補を届け出ました。

すでにこのブログでも、今回の代表選挙に臨む私の考え方についてご紹介しておりましたが、私は正式に長妻昭候補の推薦人に名を連ね、長妻候補必勝に向けて選対の副事務総長という立場で臨んでいくこととなりました。
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以下、あらためて、長妻候補を推薦するにあたっての私の考えをご説明しておきたいと思います。

民主党は、党綱領の中で、『我が党は「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ政党である』ことを高らかに謳っています。そしてその立場の下、私たちがめざすのは誰もが安心して暮らすことのできる『共生社会をつくる政治』であり、それは「一人一人がかけがえのない個人として尊重され、多様性を認めつつ互いに支え合い、すべての人に居場所と出番がある、強くてしなやかな共に生きる社会をつくる」ことであると宣言しています。

民主党の支援者・支援組織の皆さんは、その基本理念に共鳴して、結党以来、民主党を応援して下さってきたわけですし、私自身、その理念を共有しているからこそ、民主党に参加して政治活動を行っているわけです。

しかし今、残念ながら、その民主党本来の立ち位置がはっきりしなくなってしまった、保守政党との違いが良く分からなくなってしまったと、多くの支援者が感じているのではないでしょうか。

私は個人的に、民主党政権が2012年12月の総選挙で国民の信を得られず、大敗を喫した最大の理由は、政権与党時代の3年3ヶ月、民主党が本来追求すべき理念と政策を、所属議員全員が共有して一丸となって追求していくことができなかったこと、そのことに尽きると考えています。つまり、民主党がもう一度、国民から信頼され、期待される政党として再生し、「自助」を追求する保守政治に真正面から対峙できる立場になるためには、民主党全体でこの本来拠って立つべき立ち位置を再確認し、ぶれずに、真摯に、その政策を訴えていくことしかないと思うのです。

昨年末に行われた衆議院議員選挙は、結果的には厳しい数字に終わりました。しかし、民主党の候補者と支援者が思いを一つにして、安倍政治の問題点を訴え、「共に生きる社会づくり」こそが私たちの進むべき道なんだということをアピールできたことは、大きな成果であったと思います。だからこそ今回の代表選では、今一度、民主党がめざしている『国のかたち(将来像)』をしっかりと確認し、その実現のための具体的な政策を全党挙げて議論して、その道の先頭に立って党を引っ張ってくれるリーダーを選出していかなくてはならないと考えるのです。

3名の候補、いずれも素晴らしい候補者です。しかしその中で、民主党が本来拠って立つべき『中道・リベラル』の旗を掲げて政策を訴え、党の代表をめざすことを宣言してくれたのは、長妻候補でした。

本来、民主党の成り立ちの経緯からいっても、民主党は「リベラル政党」なのです。それを今、敢えて主張しなければいけないところが、民主党の現状を物語っています。私たちは、長年の保守政治が創り上げてきた強固な政官財の癒着による権力構造を打破し、国民全体の助け合い、支え合いによって、誰もが安心して暮らしていける社会をつくりたいと思います。そしてその中核にあるのは、『まっとうな雇用』の保障であり、その基盤の上で『全世代型の社会保障』が安心を守り、『応能負担原則に基づく公正な税制と社会保険制度』がそれを支え、『豊かな教育と職業訓練』の提供が全ての人に居場所と出番を保障し、そして『戦争放棄と国際協調主義』で平和と安定を確保する —- それこそが、私たちがめざす社会であり、政治なのです。

貧困や、差別や、格差や、社会的排除のない社会を創ることこそが、最大の成長戦略であり、平和戦略だと確信します。長妻候補は、私のその思いを共有し、代表就任の暁には、その具体化に向けて全力を傾注してくれることを約束してくれました。だからこそ、私も信念を持って長妻候補を応援し、皆さまに推薦させていただくのです。ぜひ、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

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ご参考までに、党員・サポーターの皆さんの投票用紙は、今週中には届くはずです。投票締め切りは、1月16日(金)(必着)ですので、どうか投票漏れ・遅れのないようにご注意下さい。前回の民主党代表選では、党員・サポーターの皆さんの投票率が約30%に過ぎなかったとのこと。民主党に登録してあるご住所に届きますので、別の場所に赴任されているような方はどうかご注意下さい。

明日以降、全国11カ所で公開討論会や共同街頭演説会が開催され、ネット上の公開討論会やメディア出演なども行われます。ぜひ長妻候補を含む3候補の主張を聞いて頂き、議論に参加して下さい。そして、ぜひ民主党に対するご意見やご要望をお寄せ下さい。私もまた各地を回りながら長妻候補への支援を訴えていきますが、いずれにせよいい代表選挙にしたいと思っておりますので、ご支援を宜しくお願いします!