東京大学 社会科学研究所の大沢 真理 教授からOECD(経済協力開発機構)の近年の資料を参考に、『格差・貧困と経済成長』について、ご講演をいただきました。

主なポイントは、以下のとおりです。

①富裕層と貧困層の格差は、今や大半のOECD諸国において、過去30年間で最も大きくなっている

②所得格差の趨勢的な拡大は、経済成長を大幅に抑制している

③格差の成長に対するマイナスの影響は、貧困層ばかりでなく、下位40%の所得層にも見られる。

④平等と成長を両立できる政策は、教育投資や雇用差別撤廃で、日本はそれらが決定的に弱い。

以上  (報告者 田中)