はじめまして!(事務所だより)

はじめまして、今年からチーム石橋に加わりました伊藤公美(いとうくみ)です。

どうぞよろしくお願いします。

私は石橋議員と同じ島根出身で、昨年60年に1度の大遷宮で賑わった出雲大社がある出雲市で育ちました。

高校まで出雲でのんびりと過ごし、大学から上京、選挙の手伝いをしたがきっかけでこの業界に入り数年・・・

素敵な諸先輩方に恵まれ、また応援してくれるたくさんの方にお世話になりながら失敗と反省を重ね今日までマイペースに秘書を続けています。

一昨日が新年、そして石橋事務所での仕事始めで、不安と緊張の中、事務所に入りました。

真っ先に目に飛び込んできたのは毎年完売の島根県×鷹の爪の自虐カレンダー!和みました。さすが島根県人です。

これからも引き続き国会の様子はもちろん、たまに島根ネタも事務所だよりでお届けできればと思っています。

初心を忘れず、石橋議員の元でしっかりと仕事をさせていただきます。

至らないところばかりですが、どうぞよろしくお願いします!

あるべき労働市場の姿

昨、1月7日(火)の午後、民主党の政策研究会で、慶應義塾大学の樋口美雄教授から「労働改革とあるべき労働市場の姿」というテーマで講演をいただきました。以下、備忘録的に重要なポイントを何点か書き留めつつ、皆さんにもご紹介しておきたいと思います。

ちなみに、樋口教授は現在、労働政策審議会(労政審)の会長を務めるとともに、内閣官房雇用戦略対話にも構成員として参加されています。この日の講演は、あくまで樋口教授個人の見解として行われたものですが、労政審や雇用戦略対話の今後の方向性を占う上でも大変参考になるお話しでした。

主なポイントは、4点。

1点目は、労働市場における流動性の確保について。

時代の変化とともに、人が余る産業、人が足りない産業がどうしても生じてくるので、雇用の流動化は避けられない。しかし、今、出口の議論、つまりいかにして成熟産業(人が余る産業)から人を出しやすくするかという議論ばかりが行われていることには疑問を持っている。むしろ、非正規雇用問題をはじめとする労働市場の歪みの是正や、正社員の無限定な働き方をいかに是正して、ワークライフバランスを確保するかという問題、雇用保障と会社の人事権のバランスの問題、さらには技術や経験の認証・可搬性の問題や、高い転職コストをどう下げていくかという問題などを優先的に解決していく必要がある、とのこと。

2点目は、非正規雇用の問題について。

1997年が日本の労働市場の転換点で、以降、正規雇用が減少し、非正規雇用、特に常用雇用の非正規雇用が増大してきた。問題は、非正規雇用労働者に対する非合理的な差別や労働条件格差であり、不本意な非正規労働が長期化する傾向にあることである。欧州では、非正規雇用が正規雇用へのステップになることが多いが、日本ではそうなっておらず、一旦、非正規雇用に入るとそのまま永続してしまう。持続的な職業・能力開発やキャリア形成、さらには技術・経験の認証が必要で、ジョブカードを有効に活用することなど、制度面での整備が早急に求められる。

3点目は、最低賃金の問題について。

日本は、市場平均賃金に比べて最低賃金が低すぎる。よく、最賃を上げるとかえって雇用が失われるという議論があるが、これまでの研究成果によると、最賃の引き上げで雇用が失われるという事実はない。引き上げ出来るところは積極的に引き上げを図っていくべき。

4点目は、ルールの徹底について。

せっかく労働・雇用のルール(労働者保護法制)をつくっても、それを遵守させる体制が弱すぎる。例えば、ハローワークの役割を増やしているのに、人員は増えないため、現場で人手不足が深刻化している(注:労働基準監督官、受給調整官なども同じです)。作ったルールをきちんと守らせる、国の施策をしっかりと実施する体制を強化していく必要がある。

以上ですが、私が日頃から主張している論点と被る部分がほとんどで、何度も頷きながら講演を楽しませていただきました。

現政権の下で今、労働・雇用ルールの規制緩和が進められようとしていますが、上記のような問題を解決しないままに流動性・柔軟性だけ高めてしまえば、不安定かつ低賃金の雇用が一層増えるだけ。何の解決にもならないどころか、経済・社会を一層、不安定なものにしてしまう、ということだと思います。この点をしっかりと踏まえながら、あるべき労働市場の姿、とるべき労働・雇用政策について提起し、現政権の規制緩和一辺倒の議論には真っ向から対峙していきます。

「チーム石橋」新体制スタート!

皆さん、2014年の仕事始め、いかがでしたか? 今回は、例年より少し長めの正月休みを取れた方が多かったのではないかと思いますが、ゆっくり休養がとれたでしょうか?

一方で、年末年始も働きづめだったという方も少なくないのではないかと思います。最近は、多くのお店が大晦日まで開いていて、そのまま元日も営業というお店も増えてます。消費者としては便利だし、福袋の販売なんかもあって嬉しい正月になるのですが、そのために多くの勤労者が年末年始返上で仕事をしている、家族とゆっくり正月を過ごすことができないという現実にも思いを馳せる必要があると思うのです。多くのお店が営業すれば、それに関連する多くのサービス提供会社もまた、年末年始に仕事をしなくてはならなくなりますからね。

昨年末の民主党厚労部門会議で、労働時間改革の議論をした際にも、この年末年始のノンストップ営業の話が話題になりました。私もそれに呼応して、24時間365日営業の問題について提起をさせていただきました。世の中が便利になるのはいいことなのかも知れませんが、その便利さを支えているのは勤労者であることを忘れず、全ての労働者のワークライフバランスや、健康で文化的な生活、そして何より、家族や友人たちと過ごす時間を確保することの大切さも一緒に考える必要があると思うからです。

今年、労働時間規制の話が一つの重要なテーマになると思いますので、私としてもヨーロッパで生活をした経験などを踏まえながら、しっかりと議論に臨んでいきたいと思います。


「チーム石橋」新体制! 左から元林秘書、田中秘書、伊藤秘書。(ちなみにカメラマンが私)

ところで、石橋通宏事務所も、昨日が仕事始めだったわけですが、同時に「チーム石橋」の新たな体制のスタートとなりました。これまで3年半に渡り、スタッフの一人として事務所を支えてくれた佛石文子さんが石橋事務所を離れ、新たに元林稔博(もとばやし としひろ)君、伊藤公美(いとう くみ)さんの二人が加わってくれました。

それぞれこの後、事務所便りで自己紹介をしてくれると思いますので多くは申し上げませんが、元林君は長年、国内で労働組合の活動に従事する一方、タイの日本大使館やシンガポールのUNI-APRO事務所での勤務経験がある国際派でもあります。伊藤さんは、大学卒業後、すぐに国会議員の秘書になり、以来、この道一筋で経験を積みながら頑張っています。なので、まだ若いのですが、私よりもずっと永田町のことに詳しかったりします。実に頼もしいメンバーが加わってくれました。

2010年7月から変わらずずっと事務所を支えてくれている田中秘書を含め、元林秘書、伊藤秘書を加えた新体制で、これからもしっかりと頑張っていきます。ぜひ、これまで以上のご支援とご指導をいただきますよう、宜しくお願いいたします!

新年あけましておめでとうございます!

2014年、新しい年が始まりました。

昨年1年間も、多くの皆さんから大変温かいご支援、ご声援をいただきました。私にとっては、国会議員3年目にして初めて、野党として国会活動に取り組んだ年、つまりこれまで以上に厳しい政治環境の中で活動した1年となったわけですが、皆さんから大きな力、エネルギーをいただいたおかげで、年末まで元気いっぱいに活動を続けることが出来ました。本当にありがとうございました。

その熱いご期待に応えるためにも、今年1年間も、国民の皆さんの暮らしの安定と安心のため、そして私たちが目指すべき「つながって、ささえあう社会」の実現のため、一生懸命に政治活動に邁進して参ります。引き続きのご支援とご指導を、どうか宜しくお願いいたします。

 

さて、今年1年、やりたいこと、やらなければならないことは山ほどあるのですが、2014年の元旦にあたって、3点に絞って決意を述べておきたいと思います。

第1点目は、中道リベラル政治の再建です。

昨年7月の参議院選挙を経て、国政は今、衆参両院で圧倒的多数を占める自民党によって、数の力を背景とした強引な政治が進められています。「決められる政治」と言えば聞こえはいいですが、それは決して、総理大臣が国会を軽視し、国民の声を無視して物事を決めていいということではありません。臨時国会における特定秘密保護法の成立は、独善的政治の最たる例ですし、その他にもいくつもの同様の事例が起こっています。

また、臨時国会で安倍政権が成立させた法律の多くは、自民党がめざす「自助」の社会への転換を進めるためのもので、さらに、国民主権から国家主権へと国のあり方を変えていくためのものでもありました。特定秘密保護法、NSC法、社会保障プログラム法、国家戦略特区法、高校無償化見直し法、研究開発促進法などなど。本来、数の力で押し通すような性質のものではない、もっと丁寧かつ慎重な審議が求められる大切な課題のはずです。

通常国会以降も、労働・雇用規制の緩和や社会保障の切り下げ問題、エネルギー政策の再転換、TPP参加の是非、農政の転換、教育改革(民営化など)、安全保障(集団的自衛権など)、沖縄の普天間基地返還問題などなど、重要課題が目白押しです。安倍政権の数の力による暴走を許さないためにも、国民生活の安心と安全を願い、平和を希求し、個々人としての権利の尊重を求めている大多数の働く仲間、生活者の皆さんたちの声を国会で代表し、政策を実現できる政治を再構築していく必要があります。

1月から、生活経済研究所の研究者の皆さんと共同で、新しい研究会を立ち上げます。中道リベラル政治の再建に向けた政策議論の場と位置づけて、しっかり活動し、発信していきたいと思っています。

第2点目は、情報通信(ICT)のさらなる発展をめざしたICT規制・競争政策の改革に向けた取り組みです。

皆さんもご存知の通り、情報通信(ICT)分野というのは、今や、国民の命や、人と人とのつながりを守る重要なライフラインであるだけでなく、21世紀における最も重要な経済・社会インフラです。しかし日本では、10年以上にわたってその重要性が叫ばれ、ICT戦略が立てられていながら、未だ、ICTの利活用という観点で国際的に大きな遅れを取っており、世界市場におけるプレゼンスでも低位に留まっています。

今後、超高齢化社会がさらに進展していく中で、地域における住民生活の安心や安全を守っていくためにも、そして、グローバル競争が一層激しくなる中で、日本の競争力や国際的なプレゼンスを確保していくためにも、一層戦略的にICTの展開を図っていかなくてはなりません。

今年は、公正競争レビューの包括検証が行われる年で、規制・競争政策の見直しについても議論されることになりますが、ぜひ、グローバル化が進む中で、日本の未来を支える強い情報通信を構築していく観点で議論に臨んでいきたいと思います。特に、ICT利活用の促進とそのための規制改革、そして国際競争力の強化を中心に取り組んでいきます。

第3点目は、有権者、支援者の皆さんとの対話活動の強化です。

2010年の初当選から3年間、継続して、可能な限り日本各地を訪問して現地視察や挨拶回り、国政報告会や学習会等への参加などを行ってきました。しかし、最初の2年間は与党の一員であったことや、東日本大震災の発生以降は被災地の復旧・復興活動を優先したことなどから、なかなか地方での対話活動が出来なかったことも事実です。

今、野党の立場となって、あらためて生活者、勤労者のための政治、政策を再構築し、次なる政権交代に備えていくためにも、あらためて支援者の皆さんや一般有権者の皆さんの意見に耳を傾け、そして私の考えや民主党の政策をしっかりお伝えし、現場から政策を作り上げていく営みを真摯に行っていく必要があると思っています。

私たち全国比例区選出議員のメリットは、全国に支援者がいることです。北海道から沖縄まで全国を歩き回って、各地の皆さんとお話しし、日本の実情を肌で感じることの出来る立場にあります。だからこそ、歩き続けなければなりません。今年1年は、これまで以上に、支援者の皆さんの元へ直接、お邪魔して、対話活動を行っていきます。とりわけ、若い世代の皆さんに政治に関心を持ってもらうための活動に取り組んでいきたいと思います。

ただ同時に、私自身が直接、各地を訪問できる時間にはやはり制約があります。そこで、ICTの利活用も一層、図っていく予定です。今月には、ホームページ及びブログの全面リニューアルも予定しています。ネット選挙も解禁された今、政治活動におけるネットの利活用は必須の流れですので、今後、試行錯誤も含めてさまざまに取り組んでいきたいと思います。

以上、今年の抱負を申し上げました。今年は、昨年以上に厳しい政治情勢になることが予想されますが、労働者・生活者の安心と安全を守っていくために断固、闘っていく覚悟でありますので、どうか大きなご支援とご協力をお願いいたします。

最後になりますが、今年一年が、皆さま方にとって素晴らしい年になりますことを祈念申しあげ、新年のご挨拶と致します。

2014年元旦
石橋みちひろ