第186通常国会がスタート

1月24日(金)、第186通常国会がスタートしました。150日間、6月22日(日)までの会期です。

初日のハイライトは、安倍総理の施政方針演説をはじめとする政府四演説。テレビでご覧になった方、ニュースなどの報道で概要をお聞きになった方など、さまざまだと思いますが、現政権がどのような考えで国政を運営しようとしているのかを知るカギにもなりますので、ぜひ時間を見つけて全文を読んでみて下さい。

では、私の、安倍総理の施政方針演説の評価はと言うと・・・

「都合のいいこと、景気のいいことだけを羅列した、空疎なバブル高揚演説」

とでも称したい感じの内容だった、と言わざるを得ません。まあ、安倍総理の国会演説はいつもこうだと言ってしまえばそれまでなのですが、現政権のやっていることは全て何の問題もなく成功しているし、これからも成功するんだという自己主張の羅列です。そして、去年から今年にかけて現れてきた経済や社会のいい兆候は、全て、アベノミクスをはじめとする安倍政権の実績なんだとも・・・。自己陶酔型演説とも言えるかも知れませんね。

本来、総理大臣の施政方針演説は、今の日本の政治、経済、社会の現状を冷静に分析した上で、これまでの政策の功罪、その効果の光と影、上手くいっている部分といっていない部分などを客観的に評価し、そして今年1年間の重点として何が優先課題なのか、どういう目標をいかに実現していくのかを国会、そして国民に説明するべきだと思うのです。その観点では、とてもいい点数はあげられない内容でした。

「やればできる、やればできる」と何度も繰り返していましたが、これは安倍総理のめざす「自助」の社会を表現したものなのでしょうか。「この道しかない」というのは、「異次元の金融緩和でお金をジャブジャブ流し続け、旧来型の公共事業をさらに拡大し、労働者保護規制の緩和を前提とした企業が世界一活動しやすい国づくりを進めるしかない」ということなのでしょうか?

違いますか、安倍総理?


(通常国会初日、最初の民主党参議院議員総会)

今国会では、安倍総理が執念を燃やしている「集団的自衛権の容認」が本当に議論の俎上に上がるかどうかが一つの大きなポイントになると思いますが、それ以外にも、「労働者派遣法や労働契約法の改悪など、労働者保護規制の緩和」「介護保険法の改悪など社会保障の切り下げ」「原発即時再推進を含むエネルギー政策の見直し」「教育の民営化やエリート育成教育の推進」など、働く仲間の皆さんや、退職者・高齢者世代の皆さん、そして一般生活者の皆さんに深刻な影響を与えかねない政策が議論される予定であり、大変重要な通常国会になると思います。

政権与党が衆参両院で圧倒的な数の力を持つ中で、非常に厳しい対応になるとは思いますが、皆さんのご期待とご声援に応えるべく、しっかり頑張って行きます。どうか温かいご支援を宜しくお願いします!

米国の大学生たちを国会で受け入れ

1月24日(金)、本会議の合間に、米国ランドルフ・メイコン・カレッジの学生たちと懇談しました。

学生たちは、担当教授とともに日本の政治を勉強するために国会訪問を希望。関係者を通じて、私の同僚である斉藤嘉隆参議院議員の所に受け入れ要請があったのですが、問題は「通訳がいないので、英語で質疑をさせて欲しい」との条件。斉藤議員から私の所に「手伝って」と要請があり、私も喜んで応対させていただいた次第です。

学生たちは、日頃から日本政治についてよく勉強しているようで、日本の今の政治情勢やら重要課題をよく分かった上での質問が次々と出されました。「安倍総理の右傾化を国民はどう思っているのか?」「原発政策はどちらの方へ進むのか?高レベル廃棄物の処理は可能なのか?」「人口減少への対応として、移民を拡大する政策は採りうるのか?」などなど。私たちも感心しながら、一つ一つ丁寧に質問に答えていきました。

最後に、私が「実は私は、アラバマ大学で政治学の修士号をとったんですよ」と言うと、引率の先生が「あら、今シーズン、私の出身大学がアメリカンフットボールでアラバマ大学に勝ったのよ」と・・・。すかさずアメリカンフットボールの話題になるところが、とってもアメリカ人らしいところでした(笑)

情報労連・石川県協「新春セミナー」で講演・・・なんと2時間!

1月22日(水)、前日講演を行った長崎から、羽田経由で小松へ飛び、そのまま金沢へ。市内で開催された情報労連石川県協&NTT労組石川グループ連絡会共催の「新春セミナー」に参加して、講演させていただきました。

この日いただいた持ち時間は、なんと、2時間! そしていただいたお題も、「児童労働問題」「国際労働運動」「情報通信政策」「労働・雇用政策」など、盛りだくさん。せっかくなので、全てにしっかりお応えしようと準備も万端。結局、1時間50分、弾丸トークで講演させていただきました!

いや、それにしても、会場に来て頂いた皆さん、よくぞ2時間も講演にお付き合いをいただきました。1時間を過ぎた辺りで会場から座布団が飛んでくるかと思った(笑)のですが、皆さん、最後まで本当に熱心に耳を傾けて下さいました。ありがとうございました。

しかし、2時間も時間があったにも関わらず、質疑応答の時間がほとんどなくなってしまい、かつ皆さん疲れ果ててしまったのか、質問はゼロ(涙) う〜ん、この辺はまた反省点ですが、2時間の枠と全てのテーマをしっかりこなしたことでご勘弁下さい。

さて、講演終了後、引き続き、新春の集いにも参加をさせていただいて、そちらでもひと言、お集まりの皆さんにご挨拶をさせていただきました。

そして、この新春の集いでは、情報労連の若手組合員の組織である「ACTY」のメンバーが大活躍。司会進行から、余興のビンゴ大会の進行まで、運営の全てを完璧に取り仕切って素晴らしい会を提供してくれました。

で、私も新春の集い終了後、ACTYメンバーの反省会に顔を出させて頂いて、メンバーと色々な課題について意見交換。「ぜひ今度、ACTYで国会見学会を!」と提案すると、皆さん「ぜひ!」と。近い将来に実現することを期待しましょう!

そして、一晩明けた今日の午前中は、金沢市内の情報労連加盟組合を中心に、挨拶回りをさせていただきました。久し振りの石川県訪問でしたが、学習会から新春の集い、ACTYとの交流、そして挨拶回りと、本当に盛りだくさんの行動内容でした。お世話になった情報労連石川県協、そしてNTT労組石川グル連の皆さん、本当にありがとうございました!

 

情報労連・長崎県協主催の学習会で講演しました!

1月21日(火)、長崎にお邪魔して、情報労連長崎県協議会&NTT労組長崎グループ連絡会共催による政治学習会に講師として参加させていただいて、約70分、講演をさせていただきました。

会場には、多くの情報労連長崎県協加盟労組の代表の皆さんが! 本当にありがたいことです。で、もちろん、いつものように熱が入りまくって、70分間、ノンストップで喋りまくりました(笑)

長崎の皆さんには、とりわけ、安倍政権がめざしている解釈改憲による集団的自衛権の容認、そして自民党の憲法改正草案がどのような危険性をはらんでいるのかという点を強調してお話をさせていただきました。きっと参加していただいた皆さんも同じ思いだったはず。政治の右傾化と暴走を許さないためにも、これからしっかり頑張っていくことをお約束して、講演を終了しました。

名護市長選挙の結果を受けて

注目されていた沖縄県名護市長選挙は、今日(1月19日)、投開票が行われ、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職の稲嶺進さんの再選が確実となりました。

昨年末、政府が沖縄に対する大型の振興予算案を決定し、それを受けて仲井眞・沖縄県知事が(自らの公約を覆して)辺野古の埋め立て申請を承認した直後の選挙だっただけに、名護市民がどのような判断を下すのかを私も心配して見守っていました。今日、市民が下したこの結果を、政府・与党だけでなく、私たち民主党も、そして全ての国民が、重く重く受け止めて、対応していかなくてはなりません。

辺野古に新しい米軍基地を作らせてはいけないし、作らないことは可能だと思います。この10数年間の国際情勢の変化、米国や米軍を取り巻く環境の変化を考えれば、普天間基地の早期閉鎖と、辺野古移設計画の放棄を両立することは不可能ではないということです。何より私たちは、沖縄県民の皆さんの意志を最大限に尊重していかなければなりません。

これからも、情報労連沖縄県協の皆さんの思い、そして全国の仲間の皆さんの思いをしっかりと受け止めて、党内外で活動を続けていきます。

チーム石橋写真 第二弾!(事務所だより)

秘書です。

今日、チーム石橋の写真を撮影しました。
新体制になってから約2週間、少しずつ慣れてきたところでの写真です。
前回のパネル入り写真よりグッと距離が縮まっているといいのですが…。
この写真、間もなくリニューアルするHPに掲載します。
リニューアル公開日が決まりましたら、また本ブログで紹介しますのでお楽しみに!

東京都知事選挙への対応について

今日、民主党東京都連の緊急常任幹事会及び拡大総支部代表者会議が開催され、その中で、来る東京都知事選挙への対応について協議した結果、昨日立候補の意思を表明した細川護煕氏(元総理)を「組織的勝手連」として支援することを決定しました。この決定は、来週開催予定の党本部常任幹事会で協議、確認される予定です。

都連としては、昨年末、猪瀬前都知事が辞任を表明して以降、8回にわたり選対会議を開催し、対応を協議してきました。そして、折に触れて常任幹事会も開催し、都連としての基本方針を確認しつつ、それに基づく具体的対応については松原仁都連会長に一任して取り組みを進めてきたわけです。その結果が、今日の決定でした。

今日の都連常任幹事会では、まず松原会長から経過報告と方針提案を受け、その後、質疑へ。私もその中で発言させていただいて、この間の執行部の取り組みに敬意を表しつつ、以下の3点を意見・要望として提起しました:(1)勝手連とは言え、「組織的」と名乗る以上、党を挙げて応援する体制づくりが必要であること、(2)そのためには、可能な限りの政策の擦り合わせが必要であること、(3)その上で、支援組織との連携・調整にこれからも継続して取り組むべきであること、です。松原会長からは前向きな回答をいただいています。

都知事選挙は、1月24日告示、2月9日投票です。告示日までまだもう少し時間がありますので、引き続き、丁寧な議論を行いつつ、準備を進めていきたいと思いますし、その中で、皆さんにもより具体的な報告をさせていただけると思います。

「第66周年カチン州の日」記念式典に参加

1月12日(日)の夜、都内で、「第66周年カチン州の日」記念式典が開催され、私も招待をいただいたので参加してきました。

会場には、都内近郊に在住のミャンマー・カチン民族の皆さんや、他のミャンマー民族の皆さんたちが大勢、集まっておられて、大いに盛り上がっていました。第1部は、主催者代表の挨拶や、カチン州の日が誕生した歴史的経緯についての説明、カチン民族がおかれている現状についての報告などで構成。そして第2部は、カチン民族の皆さんによるカチンの歌や踊りの披露と、なかなか盛りだくさんの内容でした。

そして・・・

「今日は一人の参加者として来てるから、挨拶とか紹介はナシにしておいてね」と主催者にお願いしたにもかかわらず、第1部が終了した時に突如、司会者から壇上に呼び上げられ、「カチンの和平やミャンマーの民主化を支援してくれている石橋参議院議員です」と紹介をいただきました。

いや、ありがたいことです。

で、せっかく機会をいただいたので、会場の皆さんに「カチン州では今なお、内戦が続き、10万人以上の一般カチン市民の皆さんが避難生活を余儀なくされています。その現実にしっかりと思いを馳せながら、私たちは、在日カチン民族、そして全てのミャンマー人の皆さんと手を携えながら、ミャンマーにおける民主化の進展と真の和平の実現、そして何より、全ての国民の安心と安全と繁栄のために支援を続けていきます」と挨拶をさせていただきました。

実は、2月9日に、「第67回ビルマ連邦の日記念式典」が下記の通り、都内で開催されます。私も行きたかったのですが、その日はちょうど、福島県郡山市で民主党大会が開催されるので、残念ながら欠席です。ご都合のいい方、ぜひ参加してみてください。ミャンマーの文化に触れることの出来る貴重な機会ですよ!

《第67回ビルマ連邦の日記念式典》

  • 日 時: 2014 年2 月9日(日) 13:30〜 受付
  • プログラム:
    • 14:00〜15:30 ビルマ連邦の日記念式典
    • 15:30〜18:00 民族文化の集い(民族音楽・民族舞踊)
  • 場 所: 豊島区民センター6 階(東京都豊島区東池袋1-20-10)
  • 入場料: 無料  *事前申込の必要はありません。

 

民主党「福島復興推進会議」で復興加速化に向けた施策について議論

今日、民主党「福島復興推進会議」が院内で開催され、私もメンバーの一人として出席してきました。

メディアでも報道されていた通り、昨年11月8日に、与党である自民党・公明党が「原子力事故災害からの復興加速化に向けて」という提言をとりまとめています。柱は5点。(1)新しい生活の支援と健康管理・健康不安対策、(2)原子力損害賠償、(3)除染・中間貯蔵施設の加速、(4)廃炉・汚染水対策、(5)国民の理解、です。

この提言を踏まえて、その後、政府内でその具体化に向けた検討と事業提案が進められていて、今日はその進捗状況と内容について報告を受け、党としての協議を行ったわけです。

冒頭、挨拶に立った大畠幹事長や増子本部長は、「段々と福島の問題、原発事故収束の問題が国民の意識から薄れてきている感じがする。決して風化させることなく、あらためて与野党挙げて課題解決に向けた施策と取り組みを強化して、福島の復興と再生を早期に実現していく必要がある」ことを強調。「政府・与党提案の良いところは我々としても積極的に応援し、オールジャパンで取り組んで行くし、ダメなところ、不十分なところは修正を要求・提案し、福島の皆さんのためによりよい政策・制度の実現を図っていく」と民主党としての決意を述べられました。

その後、政府側から説明を受けた具体的施策には:

  • 長期避難者の生活拠点整備、福島への定住支援、避難指示解除地域への帰還支援などのための「福島再生加速化交付金(H26年度予算案1,088億円、H25年補正予算案512億円)」の創設(既存のコミュニティ復活交付金の拡充)
  • 廃炉・汚染水問題に関する予防的・重層的な追加対策として、「汚染源を取り除く」「汚染源に水を近づけない」「汚染水を漏らさない」それぞれの領域での対策強化
  • 損害賠償に関する「中間指針第四次追補(避難指示の長期化等に係る損害について)」について、「精神的損害」「住居確保に係る損害」「避難指示解除後の相当期間(1年間を当面の目安とすること)」の内容

などが含まれていたのですが、すでに具体化が図られている施策もあれば、昨年秋段階からあまり進捗していない(検討中、地元と相談中などの)部分もあったりで、加速化に向けてもっと突っ込んだ取り組みが必要なのではないかという印象でした。

また、説明を聞いていて、個人的に「大事なポイントが抜け落ちている」という印象が拭えませんでした。それは何かと言うと、「担い手」の視点です。

福島の復興加速のため、街づくりやインフラ整備の推進、除染そして汚染水対策などについて追加的な施策を打っていくのは必要なことですが、全ての施策を実施していく上で必要なのは財政措置だけではありません。むしろ、その施策を実施するための「人」=「担い手」が必要であって、その人員的な確保と、適切な処遇や安全対策の確保がなければならないはずなのです。

その話が全くなかったわけです。

私が特に心配しているのが、とりわけ第一原発のサイトにおける汚染水対策と、4号炉の使用済み燃料の移設、さらには廃炉に向けた作業の実施において、いかに長期的に必要な人材を確保していくのかという問題です。全国的な公共工事の活発化で、作業員の確保が難しくなってきているという話も聞こえて来ています。今後、現在停止中の原発の再稼働が行われるようであれば、スキルや経験を持った作業員の確保がさらに難しくなることも想定されます。

今日の説明を受けて、今後、民主党としての中間提言をとりまとめ、2月8日と9日に予定されている民主党大会(郡山で開催)で議論することになっています。ぜひその中では、この「担い手確保」の問題も取り上げ、政府もきちんとその役割を担っていくことを求めていきたいと思っています。

はじめまして!!(事務所だより)

新しく石橋事務所で秘書として働くこととなりました元林 稔博(もとばやし としひろ)です。よろしくお願いします。

1965年(昭和40年)鳥取県西伯郡淀江町(現 米子市淀江町)生まれ、ということで石橋議員と同じ年に近所で生まれました。高校までは鳥取の田舎生活、大学は東京に出てきている点でも石橋議員と同じような境遇で生活していました。当然当時は面識はありません。

1988年(昭和63年)にNTTに入社し、岡山県内で勤務、当時の全電通(現在NTT労働組合)の運動に足を踏み入れ、組合役員活動がスタートしました。NTT労組での出身は岡山分会ということになります。組合時代には、情報労連・NTT労組のほか、連合岡山(副事務局長)、国際労働財団・JILAF(現地支援事業部マネージャー等)、 在タイ日本国大使館(一等書記官/小規模ODA担当)、UNI-Apro(組織拡大局長:シンガポール)で働く経験もさせて頂きました。

今回、今までに経験したことのない、政治・国会という世界で仕事をすることになり、右も左も分からない状況です。そのため支援者の方、関係者の方にはご迷惑やご心配を掛けることとなるかもしれませんが、精一杯頑張りますので、ご支援、ご指導をよろしくお願いします。