3月26日(水)の朝、超党派の国会議員で構成する「ILO活動推進議員連盟」の2014年度第1回勉強会を開催しました。

今回は、昨年来、何度か議連勉強会の場で議論に上っていた「移民労働問題」を取り上げ、一橋大学の倉田良樹教授をお招きして「移民労働に関する国際労働基準について」というテーマでご講演をいただきました。

倉田教授は、まず、ILOの「移民に関する多国間枠組み」を基に、移民に関する15の原則の概要について説明。その上で、①日本の外国人技能実習制度について、この多国間枠組みに基づいて検討すべき論点、さらに②韓国の移民労働者受け入れ制度の事例紹介について、わかりやすくご説明頂きました。

続いて行われた出席議員との質疑応答では、移民と外国人労働者との定義の違いから始まり、日本の外国人技能実習制度の評価、上手くいっていると言われている韓国の移民労働制度(雇用許可制)の実効性や推進体制、さらには長野五輪の際の外国人労働者の受け入れ状況など、さまざまな角度から質問が出され、活発な意見交換となりました。