本日(10月22日)朝、私が事務局長を務めている「ILO活動推進議員連盟」の今年度第3回目の勉強会を開催しました。早朝8時からの会合だったにも関わらず、18名ものメンバー議員の皆さんにご出席いただきました。もちろん、いつものように、政労使のILO理事組織やILO協議会、ILO駐日事務所などからも多数の方々にご参加をいただきましたので、大変盛況な会合となりました。

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今日の勉強会では、来日中の、ILOジュネーブ本部「多国籍企業局」荒井由希子シニア・スペシャリストをお招きし、「ILOにおけるCSRの取り組みと、国際サプライチェーンの労働問題」というテーマでご講演をいただいた上で、全体で質疑を行いました。 講演は、まず、CSRの類型や定義、特に国際的に主流になっている労働CSRと日本のCSRとの違いの説明から始まり、ILO多国籍企業ガイドラインなどの国際的なCSRツールの紹介、それらを利用して、多国籍企業が発展途上国に進出する際の支援を行っているILOの取り組みなど、荒井さんご自身の西アフリカでの経験なども交えながら、具体的に説明をいただきました。

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質疑応答では、参加議員から「日本の雇用慣行を世界にどのように発信していけばいいか」「中国企業は労働者も資材も持ち込んで新興国に進出しているが、ILOとして何らかの対応を行っているのか」など、さまざまな質問が出され、活発な意見交換の場となりました。 実は、2016年ILO総会の一般討論のテーマが「グローバルサプライチェーン」に決まっていますので、今後、日本の政労使としても具体的な議論を深めて行く必要があります。当議連としても、今後引き続き、この問題を取り上げていこうと思っています。

ところで・・・ 実は、荒井さんと私は、ILO入局の(ほぼ)同期で、2001年にILOジュネーブ本部で開催された新入スタッフ研修で顔を合わせたのが初顔合わせでした。今日は、7年振りぐらいの再会でしたが、ILOで頑張っている様子を確認できて嬉しかったです。ILO議連の活動の一つとして、荒井さんのようにILOでがんばっている日本人を応援していくことも確認しています。今後も、いろいろな機会を通じて、応援していきたいと思います。