本日(3月5日)夕方、都内の連合本部において、ビルマ日本事務所の閉所式が開催され、私も招待をいただいたので参加してきました。

ご存じの方も多いと思いますが、ビルマ(ミャンマー)では1988年に軍政に対する民主化闘争が起こり、1990年の総選挙ではアウンサンスーチー女史が率いるNLDが大勝。しかし軍政は選挙結果を認めずに居座り、民主化勢力に対する激しい弾圧を展開。多くの民主化指導者や活動家が国外に難を逃れ、厳しい生活を送りながら民主化を支援してきました。

その中で、日本に逃れてきた方々も数多く、その取り組みを支援する目的で2001年に「ビルマ日本事務所」が設立され、以来、連合等の支援を受けながらビルマの民主化運動支援を行ってきたというわけです。

そして、ここ数年間の民主化の流れを受けて、今や国外に逃れていた指導者や活動家たちも安全を確認出来た人から徐々に帰国をはじめ、民主国家を建設に向けた活動をはじめています。そのような情勢の変化を受けて、ビルマ事務所も歴史的な役割を終えたということで閉所されることになったわけですが、しかしビルマの民主化運動はこれからが本番。その意味では、むしろ新たなスタートと言った方がいいと思います。

私も今日は、ミャンマー民主化議連の事務局次長という立場の他、長年にわたって労働運動やILOの活動を通じて民主化支援に関わってきた立場で挨拶をさせていただきました。今後とも、連合や関係者の皆さんと連携・協力しながら、ミャンマーの真の民主化の進展と、少数民族との和平の実現、そして労働運動の発展による労働者の生活向上に向けて活動を続けていきたいと思っています。