連日、集団的自衛権の行使容認問題に関する報道がメディアで伝えられています。ぜひ皆さんには、安倍総理が宣伝のために使っている「ありそうもない架空の事例」や「集団的自衛権とは関係のない事例」などに惑わされず、そして「限定容認」などというまやかしに誤魔化されず、問題の本質を見極めて、そして日本の安全保障のあるべき姿を考える力をもっていただければと思います。

集団的自衛権の行使は、日本国憲法の平和主義、そして憲法第9条の下で「容認されない」こと、そして行使をするのであれば「憲法9条を改正するしかない」ことは、すでに長年の憲法議論の中で確立している我が国の法規範です。

つまり、今、安倍政権がやろうとしている「憲法9条の解釈変更による集団的自衛権の行使容認」は、ときの権力者が独断でこれまでの解釈を放棄し、恣意的に新たな解釈を行うことによって、憲法9条を実質的に有名無実化しようとする蛮行なのです。

これは、集団的自衛権を行使を容認すべきかすべきでないかという政策論とは全く別の次元の、法治国家日本、そして国民主権の下での立憲主義を守れるかどうかという法律論の問題として、主権者たる国民の皆さんが決して許してはならない問題です。

私たち民主党も、すでに3月4日に党としての見解を決定し、解釈の変更によって集団的自衛権の行使一般を容認することは決して許さないことを明確に示しています。このことを党として前面に打ち出し、安倍政権が進めようとしている暴挙に断固、反対し、対峙していくことをめざして、私たちは民主党の有志議員で「平和と安定の安全保障を考える連絡会」を立ち上げて、今、党内外に働きかけを行う運動を展開しています。

当面は、当所属の国会議員の半数以上に賛同してもらうことが目標。その上で、他党や地方議会の皆さんにも働きかけを行っていきたいと思っています。

ぜひ皆さんも、この問題を自分のこととして捉え、考えて、そしてもし、「こんな暴挙、絶対に許しちゃいけない!」という思いを共有していただいたなら、皆さんの組織や、職場や、家族や、地域や、活動の中で声を挙げて下さい!

2 thoughts on “「平和と安定の安全保障を考える連絡会」の活動について

  1. Unknown
    >ありそうもない架空の事例

    可能性が低いので考えない、対策を練らない。それこそ命を軽んじる行為で無責任です。国家はあらゆるオプションを用意しておくことが責務です。先の想定外の津波被害、安全神話が崩れた原発事故をもう忘れたのですか。「ありそうもない」とは「100%ない」とイコールではありません。有事は相手がいます。予想不可能であるのに「そんな事態は起こらないので大丈夫ですよ」って国民をミスリードしないで下さい。

    >安全保障のあるべき姿を考える力をもっていただければと思います

    いやいや、我々でなく国会議員のあなたが考える力をもって、具体的に安全保障環境の悪化にどう対応するかを示す義務があります。それを我々は判断するのです。提示せずに、それを提示した安倍政権を批判するだけなら私でもできます。

    >党としての見解を決定

    解釈変更反対というだけで、必要最小限度の集団的自衛権の行使の是非は結論に至ってませんね。それを決定とは言いません。あなた個人は、解釈変更であろうが、憲法改正を経ようが行使容認に反対ではないのですか。「行使一般」とか玉虫色の表現はやめて、明確に意思表示すべきです。

    >(当?)所属の国会議員の半数以上に賛同してもらうことが目標

    国の安全保障について、何を今更、党内で半数以上に賛同ですか!安全保障政策の太枠で統一できない政党が民主党以外にありますか?ほんと、呑気にもほどがあります。つい最近まで政権を担っていたのですから驚きです。国民の生命・財産を守るための安全保障論議を遠ざけていたのですから、政権交代もうなずけます。

  2. Unknown
    >日本の安全保障のあるべき姿を考える力をもっていただければと思います。

    民主党こそ考える力をもって、集団的自衛権の行使自体について、容認か否か、早く立場を明確にしてください。

    間接民主制の日本ですよ。考えを示してもらわないと国民は何を基準に判断すればよいのか。

    国会議員こそ日本の安全保障の有るべき姿を示す義務があります。我々国民に求めるなんて、もってのほかです。

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