昨日、憲法違反の安保関連法制が施行されました。

昭和47年見解を都合よく読み替え、憲法解釈を便宜的・意図的に変更して、歴代内閣が「現行憲法下では絶対に行使できない」としてきた集団的自衛権の行使を可能にした法制であり、明らかに憲法違反で、戦後日本の平和と安定を守ってきた立憲主義を根底から覆す『暴挙』です。

一昨年の閣議決定以来、安倍総理は繰り返し「国民の命を守るための法案だ」と強弁してきました。しかし、昨日の参議院予算委員会での我が党の前川清成議員の質問に対して、臆面も無く「この法制は米軍(米艦船)を守るために必要」「米国(米軍)との信頼関係を強固にする」と答弁。ついには「廃止すれば日米同盟の絆が毀損される」とまで述べています。この法案が誰のため、何のための立法だったのかを見事にさらけ出す答弁で、まさに正体見たりですが、では一体、昨年の国会審議は何だったのでしょうか。

日米同盟の絆や信頼関係のための法制なのであれば、それこそ、有事の際、米国(米軍)からの自衛隊出動要請を断ることは出来ないでしょう。法制上、対応を可能にしたにもかかわらず、要請を断ることの方がよっぽど絆や信頼を損なうことになるからです。だからこそ私たちは、この法制によって自衛隊と米軍との一体化が進められ、戦争や紛争への直接参加に道を開いてしまうと批判してきたのです。

違憲の安保法制は施行されましたが、私たちはここで諦めるわけにはいきません。戦後日本の平和を次代につないでいくためにも、そして何より、世界の恒久平和の実現に向けて主導的役割を果たしていくためにも、この違憲の安保法制を廃止する法案の成立をめざし、この法制の廃止を希求する全ての市民の皆さんと力を合わせ、闘っていく決意をあらためて確認し合いたいと思います。

3月27日(日)に行われた民進党結党大会で、シールズ(SEALDs)創設メンバーの奥田氏が挨拶に立ち、「安保法制が通った時に国会前にいましたが…採決された瞬間のことを今でも忘れません。うれしかったことが一つあります。その時に「憲法違反」というコールが国会の外ではなく、国会の中から聞こえてきました。これに呼応するように、僕たちは声を上げました。」と述べてくれました。私自身、その「憲法違反」コールを国会内で呼びかけた議員の一人として、国会外で多くの市民が呼応してくれたことが本当にうれしかったですし、これからも国民の声に真摯に耳を傾け、国民の皆さんの期待に応える政治を実践していきます。

諦めず、挫けず、へこたれず、初心を忘れず、がんばります!