少し報告が遅れましたが、11月6日(木)、国会で画期的な出来事がありました! なんと、非正規雇用問題に対処することを目的に、自民党を含む超党派の国会議員が結集した議員連盟『非正規雇用労働者の待遇改善と希望の持てる生活を考える議員連盟(略称:非正規雇用対策議連)』が結成総会を開催したのです。はい、そして私も、結成呼びかけ人(仕掛け人?)の一人です!

 

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議連結成の話は、今年の夏からスタート。日本社会の中で、今や、雇用全体に占める非正規雇用の割合が40%、2,000万人近くまでに拡大し、そのことが、いわゆるワーキングプア層の増加、社会格差の拡大を進行させ、経済成長や税収にも悪影響を及ぼし、さらには日本社会の未来を担う貴重な人的資源の損失にもつながっているという強い問題意識を共有した有志議員が集まって、検討を始めたのです。

そして、今の非正規雇用のあり方を抜本的に見直し、将来に希望の持てる生活が確保できるような雇用へと改革していくことをめざし、超党派の議員連盟を立ち上げることを正式に決定し、この日の結成総会につながったというわけです。結成総会開催までに、ごく短期間での入会呼びかけだったにも関わらず、衆参43名もの国会議員が入会を申し出てくれました。また、結成総会にはメディアも取材に来て、記事を掲載してくれています:

非正規待遇改善で超党派議連発足(NHK Newsweb)
非正規雇用の待遇改善へ 超党派国会議連発足(EconomicNews)
非正規雇用議連が発足 超党派で待遇改善目指す(Yahoo!ニュース)
総会では、まず、設立趣意書、規約、議連役員体制を決定。議連会長には、尾辻秀久参議院議員(自民党、元厚生労働大臣)、顧問には長妻昭衆議院議員(民主党、元厚生労働大臣)、会長代行には鴨下一郎衆議院議員(自民党、元環境大臣、元厚生労働副大臣)、会長代理には山井和則衆議院議員(民主党、元厚生労働大臣政務官)と桝屋敬悟衆議院議員(公明党、元厚生労働副大臣)、幹事長には福島みずほ参議院議員(社民党、元内閣府特命担当大臣)が就任しました。また、私が、この議連の事務局長を務めさせていただくことになりました。議連役員は、こちらから確認いただけます:非正規雇用議連 役員体制(2014〜)衆院選反映版1412

 

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今後は、まずこの臨時国会中に、議連主催の院内集会を勤労感謝の日前後をメドに開催し、政府への要望書採択を検討していくことを決定しました。また、来年の通常国会以降は、非正規雇用の当事者や、有識者らを招いての勉強会の開催や、雇用の現場への視察などを企画し、超党派の国会議員が共に学び、議論する場を提供していくことも確認しました。

総会の中で、多くの議員たちが、「この超党派議連の結成が、今、非正規雇用労働者として日夜、がんばって働いている人たちを勇気づけることができればと思う。私たちは、課題解決に向けて真摯に議論し、対策を打っていく決意だ」と述べてくれたことが、私自身、とっても印象的でした。この画期的な議連の結成に関われたことを嬉しく思いますし、これからしっかりと活動を前に進めていくために、力を尽くしていきたいと思います。